村山由佳と猫の物語はここから始まった──鴨川の「楽園」暮らしを綴った傑作エッセイ、100倍深~く読めるコメント入りコンプリート版!

自然ゆたかな南房総の丘の上、手づくりのログハウス。 裏の畑で育てた無農薬野菜を食べ、ときには乗馬を楽しむ。 理想の田舎暮らしのなか、唯一の不満は「猫が飼えない」こと。 けれど迷い込んだチビ猫をきっかけに、ムラヤマ家の生活はあれよあれよと変わっていき、 気づけば犬、馬、ウサギなどたくさんの「いのち」と暮らすことに……。

2002年に刊行され、読者から復刊を望む声が多数寄せられていたエッセイ集が待望の再登場です。 全編に書きおろしコメンタリーを加え、写真も一新。 人気猫〈もみじ〉のルーツとなる猫たちの逸話や〈もみじ〉誕生秘話、 著者自身による手書きコメントやカラー口絵もたっぷり収録しました。 既刊をご存知の方も楽しめる、贅沢な新装コンプリート版です。


晴れときどき猫背 そして、もみじへ

「まえがき 〜再版に寄せて」より

  WEB連載から本になった『猫がいなけりゃ息もできない』と『もみじの言いぶん』、あるいはNHKの番組「ネコメンタリー 猫も杓子も。」やそのDVD、そこから派生して一冊にまとめられた『もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた』……。
  それらを通じてもみじの存在を知り、彼女を好きになって下さった皆さんの多くが、「もみちゃんの子猫の頃のことを読みたい」と望んで下さったおかげで、この『晴れときどき猫背』の再出版は叶った。
  とはいえ、当時の内容そのままでは混乱や誤解を招くかもしれないし、古びてしまった部分も、更新されたあれこれもある。十八年の間には、私にももみじにも、それはもうさまざまな変化があった。
  そこで、おなじみ担当T嬢と懸命に頭を絞り、本文の下の部分にたっぷり注釈を付けてはどうだろう、ということになった。
  二〇〇二年版をすでにご存じの皆さんにも、今また別の角度からもっと深く楽しんで頂ければ――そして、あのイケズで文句たれの三毛猫を偲んで頂ければ――彼女の永遠の下僕としてこんなに嬉しいことはない。

・執筆はキャンディーカラーのMac
・保護猫活動は今ほど一般的ではなかった
・ムツゴロウ王国に憧れていた学生時代
 ……など
 平成のなつかし「あるある」も満載です!

・執筆はキャンディーカラーのMac
・保護猫活動は今ほど一般的ではなかった
・ムツゴロウ王国に憧れていた学生時代
 ……など
 平成のなつかし「あるある」も満載です!


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著者 村山由佳プロフィール

1964年東京都生まれ、軽井沢在住。立教大学卒業。93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ―』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞。近著に『猫がいなけりゃ息もできない』『はつ恋』『まつらひ』『もみじの言いぶん』などがある。




本文写真・猫近影

村山由佳

著者近影 山口真由子